個人情報漏洩が過去最多に 2024年度2.1万件、あなたのサイトは大丈夫?

個人情報漏洩が過去最多に 2024年度2.1万件、あなたのサイトは大丈夫?

個人情報漏洩が過去最多の2.1万件 不正アクセスと誤送付、どう防ぐ?

「また情報漏洩のニュース…」と感じることが増えていませんか?
実はその直感は正しいのです。

個人情報保護委員会が発表した最新の年次報告によると、2024年度の個人情報漏洩報告件数は約2.1万件に達し、過去最多を記録しました。
これは前年度比で58%増の大幅な増加であり、もはや他人事ではありません。

特に深刻なのが「不正アクセス」と「誤送付」の2大原因です。
この記事では、なぜこれほど漏洩が増えているのか、そして私たちにできる対策を分かりやすく解説します。

2大原因

なぜ個人情報漏洩は増え続けているのか?

報告義務の強化が数字を押し上げた

2022年4月に改正された個人情報保護法により、以下のケースでは委員会への報告が義務化されました:

  • 1,000件以上の個人情報が漏洩した場合
  • 不正アクセスによる漏洩
  • マイナンバーを含む特定個人情報の漏洩

参考: 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」

つまり、「漏洩が増えた」というよりも「これまで見えなかった漏洩が表に出るようになった」という側面もあります。
しかし、それでも件数の多さは看過できません。

個人情報漏洩件数の推移

民間部門での急増、エムケイシステムが焦点に

民間からの報告は1万9056件と、前年より57%増
その大きな要因となったのが、社労士向け業務支援システムを提供するエムケイシステムの不正アクセス事案です。

これに関連して2745件の漏洩報告が寄せられました。
同社は2023年にサーバーがランサムウェア攻撃を受けたことを公表し、情報窃取の可能性を否定できないと説明しています。
(出典:エムケイシステム発表

引用:社労士業務のクラウドシステム
https://www.mks.jp/shalom/news/20230731/?utm_source=chatgpt.com

公的部門でも増加、誤送付が目立つ

国や自治体などの公的部門でも、1951件(前年比68%増)の報告がありました。
その多くは誤交付や誤送付
といったヒューマンエラーによるものです。
日常業務でのチェック不足や体制の不徹底が背景にあります。
(出典:テレビ朝日NEWS


マイナンバー関連は6倍超に急増

特に深刻なのがマイナンバー関連の漏洩です。
報告件数は2052件(前年の6.1倍)に急増しました。

このうち1726件は、前述のエムケイシステム事案の影響を受けているとされています。
(出典:令和6年度個人情報保護委員会 年次報告


不正アクセスが最大の脅威に

報告された漏洩のうち、最も多い原因が「不正アクセス」です。
ランサムウェアなどのマルウェアや、外部からのシステム侵入が後を絶ちません。

特に中小企業では、セキュリティ対策が不十分で狙われやすい傾向があります。

参考: IPA「情報セキュリティ10大脅威 2024」


誤送付という「人的ミス」も深刻

不正アクセスと並んで多いのが誤送付による漏洩です。

典型的な例:

  • メール送信時の宛先間違い
  • 添付ファイルの誤送信
  • 郵送物の宛名間違い
  • FAXの送信先ミス

デジタル化が進んでも誤送付が減らない理由は、以下のような点にあります。

  • 業務の多忙化による確認不足
  • ダブルチェック体制の不徹底
  • 従業員教育の不足

今すぐできる個人情報保護対策

企業・組織が取るべきこと

  • セキュリティソフトの導入と定期更新
  • 多要素認証の導入
  • 定期的なセキュリティ研修
  • システムの脆弱性診断
  • メール送信前の確認フロー徹底

個人ができる自衛策

  • 不審なメールやリンクを開かない
  • 複雑なパスワードを設定し、使い回さない
  • 二段階認証を積極的に利用する
  • 情報提供前に相手の信頼性を確認する

参考: 総務省「国民のための情報セキュリティサイト」

個人情報漏洩の報告義務フローチャート

まとめ:個人情報保護は「全員参加」の課題

  • 2024年度の個人情報漏洩は過去最多の約2.1万件
  • 不正アクセスと誤送付が2大原因
  • マイナンバー関連は前年の6倍超に増加
  • 報告義務強化により「隠れていた漏洩」も表面化

個人情報漏洩は、大企業だけでなくすべての組織・個人に関わる課題です。
企業は技術的対策と人的対策の両輪で取り組み、個人も自衛意識を高める必要があります。

まずは個人情報保護委員会の公式サイトで最新情報を確認し、できることから始めてみましょう。
小さな一歩が、大きな安全につながります。

出典・参考リンク

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